ビジネスにおいて、競争優位性を確立することは、成功への必須条件です。
VRIO分析は、
- 価値(Value)
- 希少性(Rarity)
- 模倣可能性(Imitability)
- 組織(Organization)
の4つの視点から、自社の経営資源を分析します。
競争優位性を評価するフレームワークです。
今回の記事では、
- VRIO分析とは何か
- そのやり方とポイント
- 活用事例
までをわかりやすく解説します。
VRIO分析をマスターすることで、自社の強みや弱みを正確に把握しましょう。
競合との差別化戦略を立てることができます。
目次
VRIO分析とは?
VRIO分析は、1991年にジェイ・B・バーニー教授によって提唱されたフレームワークです。
競争優位性を獲得するためには、自社の経営資源が以下の4つの条件を満たしている必要があります。
- 価値(Value): 自社にとって価値のある経営資源であること
- 希少性(Rarity): 競合他社が持っていない、または容易に手に入らない経営資源であること
- 模倣可能性(Imitability): 競合他社が容易に模倣できない経営資源であること
- 組織(Organization): 経営資源を有効活用できる組織能力を有していること
これらの条件を満たす経営資源を「VRIO資源」と呼びます。
VRIO分析は、VRIO資源を特定します。
自社の競争優位性を評価するためのフレームワークです。
しかし、1990年代に生み出された手法であることを忘れてはいけません。
つまり、2020年代以降には、既に30年の時が経過しています。
当時のマーケティングとは大きな変化もあります。
よって、既に古い、使えないと言われても不思議ではありません。
VRIO分析のやり方
VRIO分析のやり方は、以下の通りです。
経営資源の洗い出し
まず、自社の保有する経営資源を洗い出します。
経営資源には、以下のようなものがあります。
- 人材
- 技術
- ブランド
- 情報
- 顧客基盤
- 資金
- 設備
VRIO分析の4つの視点で評価
洗い出した経営資源を、VRIO分析の4つの視点で評価します。
- 価値(Value): 自社にとってどのような価値があるのか
- 希少性(Rarity): 競合他社がどの程度保有しているのか
- 模倣可能性(Imitability): 競合他社が容易に模倣できるかどうか
- 組織(Organization): 経営資源を有効活用できる組織能力を有しているかどうか
VRIO資源の特定
VRIO分析の4つの視点で評価した結果、すべての条件を満たす経営資源を「VRIO資源」と特定します。
VRIO資源は、自社の競争優位性の源泉となります。
そのため、重点的に管理・活用する必要があります。
VRIO分析のポイント
VRIO分析を行う際に、以下の点に注意しましょう。
- 経営資源の網羅性: できるだけ多くの経営資源を洗い出し、分析対象とする
- 評価の客観性: 自分の思い込みや先入観を排除し、客観的な評価を行う
- 継続的な分析: VRIO分析は定期的に行い、必要に応じて分析結果を更新する
VRIO分析の活用事例
VRIO分析は、様々な場面で活用することができます。
以下に、VRIO分析の活用事例をいくつか紹介します。
競合分析
競合他社のVRIO資源を分析します。
自社の競争優位性を明確にします。
新商品・サービスの開発
新商品・サービスの開発にあたり、自社のVRIO資源を活用できるかを検討する
M&A
M&Aを行う際に、ターゲット企業のVRIO資源を分析し、買収の可否を判断する
経営戦略の策定
経営戦略を策定する際に、自社のVRIO資源をどのように活かすかを検討する
VRIO分析は、ビジネスにおいて非常に重要な分析フレームワークです。
VRIO分析をマスターすることで、自社の強みや弱みを正確に把握しましょう。
競合との差別化戦略を立てることができます。
ぜひこの記事を参考に、VRIO分析を自社の事業に活かしてください。
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