DevOpsの普及に伴い、SRE(サイト信頼性エンジニアリング)という新しい役割が注目されています。
インフラエンジニアとの違いは何でしょうか?
今回の記事では、
- SREとインフラエンジニアの業務内容
- 求められるスキル
- 組織への貢献
などを比較します。
それぞれの役割を明確にします。
目次
SREとインフラエンジニア、その違いとは?
DevOpsの導入が進む中、システムの信頼性とスケーラビリティを確保するために、SRE(サイト信頼性エンジニアリング)という役割が注目されています。
SREとインフラエンジニアは、どちらもシステムの運用に関わる重要な役割です。
しかし、具体的な業務内容や求められるスキルは異なります。
インフラエンジニアとは?
インフラエンジニアは、システムの基盤となるインフラを設計、構築、運用する専門家です。
- サーバー
- ネットワーク
- ストレージ
などのハードウェア。
- 仮想化技術
- クラウドサービス
などのソフトウェアを管理し、システムが安定して稼働するための環境を整えます。
主な業務
- サーバーの構築・設定
- ネットワークの設計・構築
- ストレージの管理
- クラウドサービスの活用
- 監視システムの構築
求められるスキル
- サーバー、ネットワーク、ストレージに関する深い知識
- クラウドプラットフォーム(AWS、Azure、GCPなど)の利用スキル
- 構成管理ツール(Ansible、Puppetなど)の活用スキル
- 監視ツールの活用スキル
SREとは?
SREは、ソフトウェアエンジニアリングの原則をシステム運用に適用します。
システムの信頼性とスケーラビリティを向上させる実践的なアプローチです。
SREは、インフラエンジニアの業務に加えて、開発プロセスにも深く関わります。
システム全体の信頼性を高めます。
主な業務
- インフラの自動化
- サービスレベル目標(SLO)の設定
- 障害対応
- システムの監視
- 開発チームとの連携
求められるスキル
- ソフトウェア開発スキル(プログラミング、テストなど)
- システム運用スキル
- データ分析スキル
- 自動化ツール(Python、Goなど)の活用スキル
- クラウドネイティブな技術(Kubernetesなど)の知識
SREとインフラエンジニアの違いを比較
項目 | インフラエンジニア | SRE |
---|---|---|
主な業務 | インフラの設計・構築・運用 | インフラの自動化、サービスレベル目標の設定、障害対応、開発チームとの連携 |
スキル | インフラに関する深い知識、構成管理ツール、監視ツールの活用スキル | ソフトウェア開発スキル、システム運用スキル、データ分析スキル、自動化ツール、クラウドネイティブな技術 |
視点 | インフラの安定稼働 | システム全体の信頼性とスケーラビリティ |
組織との連携 | 運用チーム中心 | 開発チームとの連携が密 |
どちらを採用すべきか?
組織の状況や目標によって、採用すべき人材は異なります。
インフラエンジニアが適しているケース
- 大規模なデータセンターの構築・運用
- 既存のインフラの安定稼働が最優先
SREが適しているケース
- DevOpsの導入を推進したい
- システムの信頼性とスケーラビリティを向上させたい
- 開発と運用の連携を強化したい
SREとインフラエンジニアは、どちらもシステムの運用に関わる重要な役割です。
しかし、求められるスキルや組織への貢献は異なります。
組織の状況や目標に合わせて、最適な人材を採用することで、システムの信頼性とスケーラビリティを向上させることができます。
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