ローコードとは?初心者向けに仕組み、メリット・デメリット、活用事例を解説

2025年4月8日更新(2025年4月8日公開)

ローコードとは?初心者向けに仕組み、メリット・デメリット、活用事例を解説

「ローコード」という言葉を最近よく聞くけど、一体何のことだろう?

プログラミングの知識がない自分でもアプリ開発ができるようになるの?

そんな疑問をお持ちではありませんか?

ローコードは、従来のプログラミングに比べて、少ないコード記述で効率的にアプリケーションを開発できる技術です。

今回の記事では、

  • ローコードの基本的な仕組み
  • メリット・デメリット
  • 活用事例
  • 主要な開発ツール

まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

ローコードとは?

ローコード(Low-Code)とは、必要最低限のソースコード開発でソフトウェアやアプリケーションを開発する手法です。

従来の開発のように、多くのコードを記述する代わりに、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)上で提供される部品(コンポーネント)を組み合わせたり、簡単な設定を行ったりすることで、視覚的にアプリケーションを構築できます。

ローコードとノーコードの違い

ローコードと似た言葉に「ノーコード」があります。

どちらもコーディング量を減らす開発手法ですが、主な違いは以下の通りです。

項目ローコードノーコード
コーディング量最小限のコーディングが必要な場合があるまったくコーディングが不要
専門知識多少のIT知識や論理的思考力が必要専門知識はほぼ不要
カスタマイズ性比較的高い限定的
開発の自由度比較的高い低い
適用範囲比較的複雑な業務アプリやシステム開発も可能シンプルなWebサイト、簡単な業務アプリ、プロトタイプ

ローコードは、ノーコードよりも柔軟性が高く、より複雑なアプリケーション開発に対応できる点が特徴です。

ローコードのメリット

ローコードを活用することで、以下のようなメリットが得られます。

開発スピードの向上

従来の開発に比べて、大幅に開発期間を短縮できます。

開発コストの削減

開発に必要な専門知識を持つ人材を減らせるため、コストを削減できます。

非IT人材でも開発に参加しやすい

プログラミングスキルがないビジネス部門の担当者なども開発に参画しやすくなります。

ビジネスニーズへの迅速な対応

変化の速いビジネス環境において、迅速なアプリケーション開発や改善が可能です。

保守・運用性の向上

視覚的に理解しやすい構造で開発されるため、保守や運用が比較的容易になります。

ローコードのデメリット

一方で、ローコードには以下のようなデメリットも存在します。

カスタマイズの限界

プラットフォームが提供する機能以上の高度なカスタマイズには限界があります。

プラットフォームへの依存

特定のローコード開発プラットフォームに依存するため、プラットフォームの仕様変更などに影響を受ける可能性があります。

パフォーマンスの制約

大規模で複雑なシステム開発では、従来の開発手法に比べてパフォーマンスが劣る場合があります。

セキュリティへの懸念

プラットフォームのセキュリティレベルに依存するため、注意が必要です。

学習コスト

ローコード開発ツール独自の操作方法や概念を習得する必要があります。

ローコードの活用事例

ローコードは、様々な分野で活用されています。

業務プロセスの自動化

  • 申請・承認ワークフロー
  • タスク管理
  • 顧客管理システム

など

Webアプリケーション開発

  • 顧客向けWebサイト
  • 社内ポータルサイト
  • 予約システム

など

モバイルアプリケーション開発

  • 営業支援アプリ
  • 現場作業報告アプリ
  • イベント管理アプリ

など

データベース連携アプリケーション

  • 既存システムとのデータ連携
  • データ分析ツール

など

AI・IoT連携アプリケーション

  • 画像認識
  • チャットボット
  • センサーデータ収集・可視化

など

主要なローコード開発ツール

市場には多くのローコード開発ツールが存在します。代表的なものをいくつかご紹介します。

Microsoft Power Apps: Microsoftが提供するローコード開発プラットフォーム。Office 365との連携が強み。

OutSystems: エンタープライズ向けの高性能なローコードプラットフォーム。複雑なアプリケーション開発にも対応。

Mendix: 迅速なプロトタイピングと高度なカスタマイズが可能なローコードプラットフォーム。

Salesforce Lightning Platform: SalesforceのCRMプラットフォーム上で動作するローコード開発ツール。

ServiceNow App Engine: ITサービスマネジメントプラットフォーム上で動作するローコード開発ツール。

Google AppSheet: スプレッドシートなどのデータソースから簡単にモバイルアプリを作成できるツール。

Zoho Creator: 中小企業向けの多機能なローコード開発プラットフォーム。

Node-RED (OSS): フローベースのビジュアルプログラミングツール。IoT分野での活用が多い。

Pleasanter (OSS): Excelのような操作感でWebアプリケーションを作成できるオープンソースツール。

ローコードは、プログラミングの専門知識がなくても、アイデアを迅速に形にできる可能性を秘めた強力なツールです。

メリットとデメリットを理解しておきましょう。

自社のニーズや開発要件に合わせて適切なツールを選択することで、DX推進や業務効率化に大きく貢献することができます。

まずは、無料トライアルなどを活用して、ローコード開発を体験してみてはいかがでしょうか。

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