インターネット上における入力フォームは、
- 顧客情報収集
- 商品購入
など、様々な場面で利用されています。
しかし、せっかくユーザーがフォームを訪れても、途中で離脱してしまうケースが少なくありません。
入力フォームの離脱率が高いと、顧客獲得の機会を逃してしまうだけではありません。
企業イメージの悪化にも繋がってしまいます。
そこで今回の記事では、
- 入力フォーム離脱率を効果的に調査する方法
- 離脱率を下げるための具体的な対策
を紹介していきます。
目次
入力フォーム離脱率とは?
入力フォーム離脱率とは、入力フォームにアクセスしたユーザーのうち、最後まで入力せずに離脱してしまったユーザーの割合を指します。
離脱率が高いということは、それだけ多くのユーザーがフォームの途中で諦めてしまう可能性が高いことを意味します。
入力フォーム離脱率を調査する方法
入力フォーム離脱率を調査するには、以下の方法があります。
Web分析ツール
- Google Analytics
- Adobe Analytics
などのWeb分析ツールを利用します。
利用することで、
- フォームへのアクセス数
- 送信数
- 離脱率
などを分析することができます。
これらのツールは無料で利用できるものも多いです。
手軽に離脱率を把握することができます。
ヒートマップツール
- Crazy Egg
- Hotjar
などのヒートマップツールを利用することで、ユーザーがフォームのどの部分で離脱しているのかを可視化することができます。
具体的には、
- クリック箇所
- マウスの動き
などを分析することで、ユーザーの行動パターンを把握することができます。
ユーザーテスト
実際にユーザーにフォームを操作してもらいましょう。
離脱理由を聞き取ることで、より詳細な情報を得ることができます。
ユーザーテストは直接ユーザーとコミュニケーションを取ることができます。
そのため、定量的なデータだけでなく、定性的なデータも収集することができます。
それぞれの調査方法のメリットとデメリット
Web分析ツール
メリット
- 手軽に利用できます
- 無料で利用できるものが多い
- 大量のデータを分析できます
デメリット
- ユーザーの行動を詳細に分析できません
- 離脱理由を特定できません
ヒートマップツール
メリット
- ユーザーの行動を可視化できます
- 離脱箇所を特定できます
デメリット
- Web分析ツールよりも導入コストが高いです
- 分析できるデータ量が少ないです
ユーザーテスト
メリット
- ユーザーの生の声を聞くことができます
- 定性的なデータを得ることができます
デメリット
- 時間がかかります
- コストがかかります
おすすめの調査方法
限られた時間や予算の中で調査を行う場合は、Web分析ツールがおすすめです。
Web分析ツールで離脱率が高いフォームを特定します。
その後にヒートマップツールやユーザーテストで詳細な分析を行うという方法が効率的です。
入力フォーム離脱率を下げるための対策
入力フォーム離脱率を下げるためには、以下の対策が有効です。
フォームを簡潔にする
ユーザーがフォームを途中で離脱してしまう主な理由は、入力項目が多すぎることです。
フォームには必要最低限の項目のみを表示します。
不要な項目は削除しましょう。
一般的には、5項目以下のフォームが理想とされています。
入力しやすいデザインにする
フォームの見やすく、入力しやすいデザインにすることも重要です。
具体的には、以下の点に注意しましょう。
- フォントサイズを大きくする
- 行間を広くする
- コントラストを付ける
- ラベルを明確にする
- 入力欄を大きくする
エラーメッセージを明確にする
入力エラーが発生した場合、分かりやすいエラーメッセージを表示させましょう。
ユーザーのストレスを軽減することができます。
具体的には、以下の点に注意しましょう。
- エラー箇所を明確に示す
- エラーの原因を説明する
- 解決方法を提示する
進捗状況を表示する
入力フォームの進捗状況を表示することで、ユーザーがどの段階にいるのかを把握しやすくなります。
具体的には、以下の方法があります。
- プログレスバーを表示させます
- 現在のステップと全体のステップ数を表示させます
モバイル端末にも対応する
近年、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でインターネットを利用するユーザーが増加しています。
そのため、入力フォームはモバイル端末にも対応していることが重要です。
具体的には、以下の点に注意しましょう。
- 画面サイズに自動的に調整される
- タッチ操作に対応する
- 入力しやすいキーパッドを表示する
A/Bテストを実施する
異なるデザインや構成のフォームを作成します。
A/Bテストを実施することで、より効果的なフォームを設計することができます。
A/Bテストは、実際にユーザーにフォームを利用してもらいましょう。
データを比較することで、より客観的な結果を得ることができます。
その他の対策
上記以外にも、以下のような対策が有効です。
- わかりやすい説明文を表示する: フォームの内容をわかりやすく説明する文章を表示することで、ユーザーの理解を促すことができます。
- 必須項目を明確にする: 必須項目を色やアイコンなどで分かりやすく表示することで、ユーザーの入力漏れを防ぐことができます。
- 送信ボタンを目立たせる: 送信ボタンを色やサイズなどで目立たせることで、ユーザーが送信ボタンを見つけやすくすることができます。
- Thank youページを表示する: フォームを送信完了したユーザーにThank youページを表示することで、ユーザーに感謝の気持ちを伝えることができます。
入力フォーム離脱率は、企業にとって非常に重要な指標です。
この記事で紹介した内容を参考に、ぜひ自社の入力フォーム離脱率を調査し、効果的な対策を講じてください。
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