AWS CLIで業務効率化!コマンドライン操作をマスターしよう

2024年8月8日更新(2024年8月8日公開)

AWS(Amazon Web Services)を運用する上で、AWS CLIは欠かせないツールの一つです。

GUI操作に比べて、より迅速かつ柔軟にAWSのリソースを管理できます。

そのため、多くのシステムエンジニアや開発者から注目されています。

しかし、

「AWS CLIの使い方がよくわからない」

「コマンドライン操作に慣れていない」

という方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、

  • AWS CLIの基礎
  • 応用

まで、初心者にも分かりやすく解説します。

1. AWS CLIとは何か?

AWS CLI(AWS Command Line Interface)は、Amazon Web Services(AWS)のリソースをコマンドラインから操作するためのツールです。

GUI(Graphical User Interface)ベースのAWS Management Consoleと異なります。

テキストベースで操作します。

自動化やスクリプト作成に適しています。

AWS CLIの特徴

柔軟性

AWSのほぼすべてのサービスをコマンドラインから操作可能

効率性

複雑な操作も数行のコマンドで実行可能。

自動化

スクリプト作成により、繰り返し作業の自動化を実現。

プログラミングとの連携

  • Python
  • Ruby

など、様々なプログラミング言語から呼び出しが可能です。

AWS CLIのインストールと設定

インストール方法

各OSに対応したインストーラーからインストール

パッケージマネージャー(Homebrew、aptなど)を利用したインストール

設定方法

AWSアカウントへのアクセスキーとシークレットアクセスキーを設定

デフォルトリージョンを設定

プロファイルを複数設定して、複数のAWSアカウントを切り替えて利用

AWS CLIの基本的な使い方

コマンドの構造

aws <サービス> <コマンド> <パラメータ>

例:aws s3 ls # S3のバケットのバケット一覧を表示

基本的な使い方

Bash

aws s3 ls

上記のコマンドを実行すると、アカウント内の全S3バケットの一覧が表示されます。

オプションを使った詳細な表示

s3 lsコマンドは、様々なオプションを組み合わせることで、より詳細な情報を表示したり、特定のバケットやオブジェクトを対象に絞り込んだりすることができます。

  • 特定のバケット内のオブジェクト一覧:Bashaws s3 ls my-bucket my-bucketという名前のバケット内のオブジェクト一覧を表示します。
  • 詳細な情報表示:Bashaws s3 ls --human-readable --summarize オブジェクトのサイズを人間が読みやすい形式で表示します。バケット全体のオブジェクト数や合計サイズも表示します。
  • 特定のプレフィックスを持つオブジェクト:Bashaws s3 ls s3://my-bucket/path/to/objects/ my-bucket内のpath/to/objects/というプレフィックスを持つオブジェクト一覧を表示します。
  • ページネーション:Bashaws s3 ls --recursive --page-size 1000 バケット内の全オブジェクトを再帰的に一覧表示します。一度に表示するオブジェクト数を1000件に制限します。

その他の便利なオプション

  • --recursive: ディレクトリ構造を再帰的に表示
  • --detailed: 詳細な情報(所有者、最終更新日時など)を表示
  • --no-paginate: ページネーションを無効にする
  • --delimiter: ディレクトリ区切り文字を指定

よく使うコマンド

S3: バケットの作成、削除、オブジェクトのアップロード/ダウンロード

EC2: インスタンスの作成、停止、起動

RDS: データベースの作成、削除、接続

ヘルプ機能: aws <サービス> help <コマンド> # 各コマンドのヘルプを表示

AWS CLIの活用事例

リソースの作成・削除・変更

  • バッチ処理による大量のリソース作成
  • 環境構築スクリプトの作成

スクリプトによる自動化

  • 定期的なバックアップ
  • 環境のデプロイ
  • モニタリングデータの収集

CI/CDパイプラインとの連携

  • コードのデプロイ自動化
  • インフラとしてのコードの実現

AWS CLIの応用

  • プロファイルの設定: 複数のAWSアカウントを管理する
  • 出力形式のカスタマイズ: JSON、YAML、テーブル形式など
  • AWS CLIと他のツールとの連携:
    • CloudFormationとの連携
    • Ansibleとの連携
  • AWS CLIのプラグイン:
    • コマンドの拡張

AWS CLIで効率化するポイント

コマンド履歴の活用

bashやzshなどのシェルでコマンド履歴を検索

aliasの設定

よく使うコマンドに別名を付ける

補完機能の利用

コマンドやパラメータの補完機能を利用して入力ミスを防ぐ

スクリプト作成

Bash、Pythonなどのスクリプト言語でAWS CLIコマンドを組み合わせて自動化。

AWS CLIは、AWSの運用を効率化するための強力なツールです。

AWS CLIをマスターすることで、より柔軟かつ効率的にAWSリソースを管理することができます。

弊社では、AWSについてもご相談に対応しております。

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