AWS RDSとAurora、どっちを選ぶべき?違いを徹底比較

2025年2月14日更新(2025年2月14日公開)

AWSでデータベースを利用する際、RDSとAuroraのどちらを選択すべきか迷う方も多いでしょう。

どちらもリレーショナルデータベースサービスです。

しかし、

  • 性能
  • 機能
  • コスト

など、様々な面で違いがあります。

今回の記事では、RDSとAuroraの特徴を比較します。

それぞれのメリット・デメリットを解説することで、最適なデータベースサービスの選択を支援します。

AWS RDSとAuroraの概要

AWS RDS(Relational Database Service)は、

  • MySQL
  • PostgreSQL
  • SQL Server

など、複数のデータベースエンジンをクラウド上で利用できるマネージドサービスです。

一方、Auroraは、AWSが独自に開発した高性能なデータベースエンジンです。

MySQLとPostgreSQLに互換性があります。

RDSとAuroraの違い

特徴RDSAurora
データベースエンジンMySQL、PostgreSQL、SQL ServerなどAurora MySQL、Aurora PostgreSQL
パフォーマンスオリジナルエンジンそのまま高速化されたクラウドネイティブエンジン
データ保管EBS上に保存専用のストレージを使用
スケーラビリティインスタンスとストレージを手動で拡張ストレージが自動拡張
コスト比較的安価Auroraの方が高価
特長汎用性が高い高性能、高可用性、自動スケーリング

RDSとAuroraのパフォーマンスベンチマーク

様々なベンダーやユーザーが、RDSとAuroraのパフォーマンスベンチマークを実施しています。

これらの結果を総合的に見ると、一般的に以下の傾向が見られます。

トランザクション処理性能

Aurora

MySQL互換のAuroraの場合。

MySQL RDSよりも高いトランザクション処理性能を示すケースが多いです。

これは、Auroraが独自のストレージエンジンを採用していることが関係します。

I/O処理を最適化しているためです。

RDS

MySQLやPostgreSQLなどの一般的なデータベースエンジンを使用します。

Auroraほど高いトランザクション処理性能は期待できません。

読み取り性能

Aurora

Auroraは、読み込み専用のレプリカを簡単に作成できます。

読み込み負荷の高いワークロードに適しています。

RDS

レプリカの作成や管理がAuroraに比べて複雑です。

読み込み性能のチューニングには工夫が必要です。

スケーラビリティ

Aurora

ストレージの自動スケーリングに対応しています。

ワークロードの変動に合わせて柔軟にリソースを調整できます。

RDS

ストレージの拡張は手動で行う必要があります。

スケールアウトに時間がかかる場合があります。

遅延

Aurora

Auroraは、低遅延で安定したパフォーマンスを提供します。

RDS

ワークロードによっては、遅延が発生する場合があります。

パフォーマンスに影響を与える要因

  • ワークロード: 読み込みが多いか、書き込みが多いかなど、ワークロードの種類によって最適なデータベースエンジンは異なります。
  • ハードウェア: インスタンスタイプやストレージの種類によって、パフォーマンスが大きく変わります。
  • チューニング: パラメータチューニングやインデックス設計によって、パフォーマンスを改善できます。

RDSとAuroraのメリット・デメリット

特徴RDSAurora
メリット汎用性が高く、様々なデータベースエンジンが利用できる。高速でスケーラブル、高可用性を実現できる。
デメリットパフォーマンスがAuroraに比べて劣る場合がある。MySQL、PostgreSQLに限定される。

どちらを選ぶべきか?

RDSを選ぶべきケース

既存のデータベースエンジンとの互換性を重視する場合

コストを重視する場合

小規模から中規模のシステム

Auroraを選ぶべきケース

高いパフォーマンスと可用性が求められる場合

大規模なトランザクション処理が必要な場合

最新の機能を利用したい場合

RDSとAuroraは、それぞれ特徴が異なります。

どちらを選ぶかは、システムの要件や予算によって異なります。

  • 汎用性とコスト重視ならRDS
  • 高性能とスケーラビリティ重視ならAurora がおすすめです。

より詳しい比較検討を行うために、AWSの公式サイトや技術ブログなどを参考にすることをおすすめします。

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