新しいECビジネスのスタートに向けて準備を進めていることと思います。
インターネットを通じて全国、あるいは世界の顧客に商品を届けられるECサイトは、事業拡大の大きな可能性を秘めています。
しかし、夢と期待に満ちたECサイトの立ち上げですが、成功させるためには、その道のりに多くの準備や適切な意思決定が必要です。
今回の記事では、
- ECサイトを立ち上げるために必要な全てのステップ
- それぞれの段階で具体的に何をすべきか
「システム開発」の視点も踏まえて分かりやすく解説します。
目次
ECサイト立ち上げに必要なこと完全ガイド
ECサイトの立ち上げは、単にオンラインストアを開設するだけではありません。
- 事業戦略
- 法的な準備
- システムの構築
- 運用体制
そして集客
といった多岐にわたる要素が組み合わさるプロジェクトです。
計画的に進めることで、後々のトラブルを防ぎます。
スムーズな運営と事業成長に繋げることができます。
ここでは、ECサイト立ち上げに必要なプロセスを追いながら、「必要なこと」を具体的に見ていきましょう。
ECサイト立ち上げの全体像とロードマップ
ECサイト立ち上げは、一般的に以下のフェーズで進行します。
- 企画・準備段階: ビジネスの骨子を決める
- 法務・手続き段階: 法的な準備を進める
- システム構築・デザイン段階: サイトの「形」を作る
- 運用体制構築段階: 日々の運営準備をする
- 集客・プロモーション段階: 顧客をサイトへ呼び込む
- テスト・公開・改善段階: サイトをローンチし、育てていく
各フェーズで具体的に何が必要なのか、詳しく見ていきましょう。
各フェーズで「必要なこと」詳細
フェーズ1: 企画・準備段階
- ビジネスプランの策定:
- 何を売るのか?(商材の選定)
- 誰に売るのか?(ターゲット顧客の設定)
- どのように売るのか?(販売戦略、価格設定、ブランディング)
- 目標とする売上、利益計画
- 競合サイトの調査・分析
- サイトのコンセプト設計:
- サイトの雰囲気、デザインの方向性
- 顧客にどのような体験を提供したいか(UI/UXの基本方針)
- サイト名、ドメイン名の検討・取得
フェーズ2: 法務・手続き段階
- 法人登記(必要な場合): 個人事業か法人かによって必要な手続きが異なります。
- 特定商取引法に基づく表記の準備:
- 事業者名、住所、電話番号、代表者名
- 販売価格、送料、支払い方法、引き渡し時期
- 返品・交換の条件など、法律で定められた情報を正確に記載する準備。
- プライバシーポリシーの作成: 顧客情報の取り扱いについて明記します。
- 利用規約の作成: サイトの利用に関するルールや禁止事項を定めます。
- 必要な許認可の確認・取得: 取り扱う商材(例: 食品、化粧品、酒類、中古品など)によっては、特定の許認可が必要です。
フェーズ3: システム構築・デザイン段階
ECサイトの根幹となる、最もシステム開発の要素が強いフェーズです。
- ECサイトの構築方法の選択:
- ASPカート: Shopify, BASE, STORESなど。手軽に始めやすいが自由度は低い。
- モール型: 楽天市場, Yahoo!ショッピングなど。集客力があるが競争が激しく手数料もかかる。
- オープンソース: EC-CUBE, Magentoなど。自由度が高いが専門知識が必要で、システム開発のスキルが不可欠。
- フルスクラッチ開発: 全てゼロからオリジナルで開発。最高の自由度とカスタマイズ性を持つが、コストと時間が最もかかる。システム開発専門会社の腕の見せ所。
- 必要な基本機能の実装:
- 商品登録・管理機能
- カート機能
- レジ・決済機能(クレジットカード、銀行振込、コンビニ払いなど、どの決済方法を導入するか検討・連携)
- 会員登録・マイページ機能
- 注文管理機能
- 配送設定・送料計算機能
- 商品検索・絞り込み機能
- お問い合わせ機能
- セキュリティ対策(SSL対応など)
- 管理者機能(商品、注文、顧客、売上などの管理)
- デザイン・UI/UX設計:
- サイトコンセプトに基づいたデザイン作成。
- ユーザーが迷わず、快適に商品を探し、購入できるような使いやすい設計(UI/UX)が重要です。
- スマートフォン対応(レスポンシブデザイン)は必須です。
- オプション機能の検討・実装:
- レビュー機能、お気に入り機能、リコメンド機能、ポイント機能、クーポン機能、メールマガジン機能、外部システム(在庫管理、顧客管理、会計など)との連携など、ビジネス戦略に応じた機能が必要になります。特に独自の機能や既存システムとの連携には、システム開発の専門知識が不可欠です。
フェーズ4: 運用体制構築段階
サイトができても、運営する体制がなければビジネスは回りません。
- 商品の仕入れ・在庫管理: どのように商品を調達し、在庫を管理するかを決めます。
- 配送方法・梱包資材の準備: どの配送業者を利用するか、送料設定はどうするか、商品を安全に届けるための梱包資材は何を使うかを準備します。
- 顧客対応体制の構築: 問い合わせ方法(メール、電話、チャットなど)を決め、対応フローやFAQを整備します。
- 返品・交換対応ルールの策定: 特定商取引法に基づき、明確なルールを定めます。
フェーズ5: 集客・プロモーション段階
サイトを公開しても、顧客が来なければ始まりません。
- ECサイトのSEO対策: 検索エンジンで見つけてもらうための基本的な対策を行います。
- Web広告の検討・運用: Google広告、SNS広告などを活用して短期的な集客を図ります。
- SNSアカウントの運用: ブランドの認知度向上やファン獲得のために活用します。
- メールマーケティング: 新商品案内やキャンペーン情報を既存顧客に届けます。
- コンテンツマーケティング: ブログなどで役立つ情報を提供し、顧客との接点を作ります。
- キャンペーン・セールの企画: 顧客の購入意欲を高める施策を打ちます。
フェーズ6: テスト・公開・改善段階
- 総合テスト: 注文、決済、在庫連携、メール配信など、一連の流れが正しく動作するか入念にテストします。特に決済機能は重要です。
- サイトの公開: サーバーへのアップロードなどを行い、サイトを公開します。
- 効果測定と分析: アクセス解析ツールなどを導入し、顧客行動や売上データを分析します。
- 継続的な改善: 分析結果に基づき、商品ラインナップ、デザイン、機能、プロモーションなどを継続的に改善していきます。
ECサイトの成功を左右する「システム」の重要性
上記フェーズ3でも触れましたが、ECサイトの成功において、どのようなシステムを構築するかは極めて重要です。
事業の成長への対応
事業規模が拡大しても耐えられるシステム設計になっているか(スケーラビリティ)。
独自の顧客体験提供
他社にはない独自の機能やサービスで差別化できるか。
既存業務との連携
- 社内の在庫管理システム
- 顧客管理システム
- 会計システム
などとスムーズに連携できるか。
セキュリティの堅牢性
顧客情報や決済情報を安全に守れるか。
汎用的なASPやモールでは実現が難しいこれらの要件は、オープンソースをカスタマイズしたり、フルスクラッチで開発したりすることで実現可能になります。
ここに、システム開発専門会社のシステム設計力と開発力が活きてきます。
貴社のビジネス戦略に最適なシステムを選ぶ、あるいは構築することが、ECサイトの成功を大きく左右するのです。
私たちがお手伝いできること
私たちは、ECサイトの「システム開発」のプロフェッショナルとして、企画段階からお客様のビジネスモデルを理解し、成功に導くための最適なシステムソリューションを提供しています。
- お客様のビジネスに合わせた最適なプラットフォーム選定のコンサルティング。
- 独自の機能や複雑な要件に対応するフルスクラッチ開発またはオープンソースのカスタマイズ開発。
- 既存の基幹システムなどとのセキュアな連携開発。
- 大規模なトラフィックにも耐えうるスケーラビリティを考慮した設計。
- 高いセキュリティ基準に基づいたシステムの構築。
- UI/UXを重視したデザインと、それを正確にシステムに落とし込む開発力。
- 「こんなECサイトを作りたい」
- 「既存システムと連携させたい」
- 「セキュリティが不安だ」
といった、システムに関する課題やお悩みがあれば、ぜひ私たちにご相談ください。
特に、ECサイトの「システム」は、単なる販売ツールではなく、事業の成長や差別化を支える基盤となります。
貴社のビジネスモデルや将来の展望に合わせて、最適なシステムを構築することが極めて重要です。
ECサイト立ち上げの準備を進める中で、システムに関する疑問や、独自のECサイトを構築したいといったご要望があれば、ぜひシステム開発の専門家である私たちにご相談ください。
貴社のECビジネス成功に向けて、最適なシステムソリューションをご提案・開発いたします。
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