企業サイトのアクセス解析を行う際に、まず押さえておきたい指標のひとつが「セッション数」です。
セッション数とは、1人の訪問者がサイトを訪れた回数を意味します。
セッション数の増減を分析することで、サイトの利用状況やユーザーの行動を把握することができます。
目次
アクセス解析の「セッション」とは
セッションとは、1人の訪問者がサイトを訪れた回数を意味します。
セッションが開始される条件は、以下のとおりです。
- サイトに初めて訪問する
- 30分以上行動がない
- ブラウザを閉じる
サイトに初めて訪問する
ユーザーが初めてサイトに訪問したときにセッションが開始されます。
この場合、ユーザーがサイトにアクセスしたタイミングでセッションが開始されます。
30分以上行動がない
ユーザーがサイトにアクセスしてから30分以上行動がない場合は、セッションがリセットされます。
この場合、ユーザーが30分以上操作を行わないでブラウザを閉じると、セッションが終了します。
ブラウザを閉じる
ユーザーがブラウザを閉じると、セッションが終了します。
この場合、ユーザーがサイトにアクセスしてからブラウザを閉じるまでの間に、30分以上行動がなくてもセッションが終了します。
なお、セッションが開始される条件は、アクセス解析ツールによって異なる場合があります。
また、セッションの計測方法を変更することで、セッションの開始条件を変更することもできます。
セッションが開始される条件を理解することで、セッション数の意味や、セッション数の分析方法をより深く理解することができます。
セッションがリセットされる条件
セッションがリセットされる条件は、以下のとおりです。
- サイトに再訪問する
- 30分以内に行動する
- ブラウザを閉じる
サイトに再訪問する
ユーザーがサイトに再訪問した場合、セッションがリセットされます。
この場合、ユーザーがサイトにアクセスしたタイミングで、前のセッションが終了します。
新しいセッションが開始されます。
30分以内に行動する
ユーザーがサイトにアクセスしてから30分以内に行動した場合。
セッションがリセットされます。
この場合、
- ユーザーが30分以内にページを閲覧する。
- フォームに入力したりする。
上記の行動によって、前のセッションが終了します。
新しいセッションが開始されます。
ブラウザを閉じる
ユーザーがブラウザを閉じると、セッションがリセットされます。
この場合、ユーザーがサイトにアクセスしてからブラウザを閉じるまでの間に、30分以内に行動がなくてもセッションが終了します。
なお、セッションがリセットされる条件は、アクセス解析ツールによって異なる場合があります。
また、セッションの計測方法を変更することで、セッションのリセット条件を変更することもできます。
セッションがリセットされる条件を理解することで、セッション数の意味や、セッション数の分析方法をより深く理解することができます。
以下に、セッションがリセットされる条件の例をご紹介します。
例1
ユーザーがサイトに初めてアクセスし、30分以内にページを閲覧した場合、セッションは1つとしてカウントされます。
例2
ユーザーがサイトにアクセスし、30分以内にページを閲覧した後、30分以上経過してから再びサイトにアクセスした場合、2つのセッションとしてカウントされます。
例3
ユーザーがサイトにアクセスし、30分以上経過してからページを閲覧した場合、1つのセッションとしてカウントされます。
セッションがリセットされる条件を理解することで、セッション数の増減の原因をより正確に把握することができます。
セッション数とUU,PVの違い
セッション数とよく似た指標に、UU(ユニークユーザー)とPV(ページビュー)があります。
指標 | 意味 | 算出方法 |
---|---|---|
セッション数 | 1人の訪問者がサイトを訪れた回数 | サイトに初めてアクセスした日から30分以内に行動がなかった場合、セッションがリセットされる |
UU(ユニークユーザー) | 1人の訪問者がサイトを訪れた回数の合計 | ブラウザの種類やIPアドレス、デバイスなどをもとに、同一人物の訪問を区別する |
PV(ページビュー) | サイト内のページが閲覧された回数 | ページが読み込まれるたびにカウントされる |
UUとは、1人の訪問者がサイトを訪れた回数の合計です。
PVとは、サイト内のページが閲覧された回数です。
セッション数は、1人の訪問者の行動をまとめてカウントします。
対して、UUは、1人の訪問者をカウントします。
また、PVは、ページの閲覧回数をカウントします。
セッション数とPVの違い
例えば、同じ人が1回のセッションで3ページを閲覧した場合、セッション数は1ですが、PVは3になります。
まとめ
セッション数、UU、PVは、アクセス解析でよく使われる指標ですが、それぞれ意味や算出方法が異なります。
セッション数の分析ポイント
セッション数を分析する際には、以下のポイントに注目しましょう。
- セッション数の推移
- セッション数の曜日・時間帯別推移
- セッション数の流入元別推移
- セッション数のページ別推移
セッション数の推移
セッション数の推移を分析することで、サイトの利用状況の変化を把握することができます。
セッション数が増加している場合。
サイトの認知度や人気が高まっている可能性があります。
一方、セッション数が減少している場合。
サイトのコンテンツやデザインに問題がある可能性があります。
曜日・時間帯別推移
曜日・時間帯別推移を分析することで、ユーザーの行動パターンを把握することができます。
特定の曜日や時間帯にセッション数が集中している場合。
その曜日や時間帯に適したコンテンツやキャンペーンを実施することで、セッション数の増加が期待できます。
流入元別推移
流入元別推移を分析することで、ユーザーの流入経路を把握することができます。
特定の流入元からのセッション数が多ければ、その流入元を強化することで、セッション数の増加が期待できます。
ページ別推移
ページ別推移を分析することで、ユーザーの興味関心を把握することができます。
閲覧数の多いページは、ユーザーの関心が高いページであると考えられます。
これらのページを改善することで、ユーザーの満足度を向上させることができます。
セッション数の改善方法
セッション数を改善するためには、以下の方法を検討しましょう。
- サイトのコンテンツやデザインを改善する
- マーケティング施策を実施する
- サイトの使い勝手を向上させる
サイトのコンテンツやデザインを改善する
ユーザーの関心を引くコンテンツやデザインを用意することで、ユーザーの滞在時間を延長し、セッション数の増加を期待できます。
マーケティング施策を実施する
広告やSNSなどのマーケティング施策を実施することで、サイトへの流入を増加させましょう。
セッション数の増加を期待できます。
サイトの使い勝手を向上させる
ユーザーが使いやすいサイトにすることで、離脱を防ぎましょう。
セッション数の増加を期待できます。
セッション数の分析と改善を継続することで、サイトの利用状況を把握します。
ユーザーの満足度を向上させることができます。
企業サイトのアクセス解析でお困りの方へ
企業サイトのアクセス解析で困っている場合は、以下のポイントを参考にしましょう。
- アクセス解析の基礎を学ぶ
- アクセス解析ツールを活用する
- 専門家に依頼する
アクセス解析の基礎を学ぶことで、データの解釈や分析の基本を身につけることができます。
アクセス解析ツールを活用することで、データの収集や分析にかかる時間を短縮することができます。
専門家に依頼することで、適切なデータの解釈や分析をしてもらうことができます。
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