【法人向け】ビデオコーデックの基礎知識と最適な選択方法！動画制作・配信を成功に導く

2024年7月18日

近年、動画コンテンツの重要性はますます高まっています。

企業にとっても動画マーケティングは欠かせないものとなっています。

しかし、動画を制作・配信するには、適切なビデオコーデックを選択することが重要です。

ビデオコーデックは、動画を圧縮・解凍する技術です。

圧縮率と画質の関係に大きく影響します。

そこで今回の記事では、法人向けに

ビデオコーデックの基礎知識
代表的な種類
最適な選択方法

をわかりやすく解説します。

圧縮率と画質の関係
用途別のおすすめコーデック
最新コーデックの情報

まで、動画制作・配信を成功に導くための詳細情報をご紹介します。

動画コンテンツを効果的に活用したい企業担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

ビデオコーデックとは？

ビデオコーデックとは、動画データを圧縮・解凍する技術です。

動画は膨大なデータ量となります。

そのため、そのまま配信するにはネットワーク帯域やストレージ容量が不足してしまいます。

そこで、ビデオコーデックを使用して動画データを圧縮することで、データ量を削減します。

効率的な配信や保存が可能になります。

圧縮率と画質の関係

ビデオコーデックを使用する際には、圧縮率と画質のバランスを考慮する必要があります。

圧縮率とは

圧縮率とは、動画データをどれだけ圧縮するかを表す指標です。

圧縮率が高いほどデータ量は削減されます。

しかし、その分画質は低下します。

画質とは

一方、画質とは、動画の鮮明さや美しさを表す指標です。

画質が高いほど、動画はより鮮明で美しく表示されます。

一方で、その分データ量は増加します。

代表的なビデオコーデックの種類

現在、様々なビデオコーデックが開発されていますが、代表的な種類は以下の通りです。

H.264

高い圧縮率と画質のバランスを実現する汎用性の高いコーデックです。

H.265

H.264よりもさらに高い圧縮率と画質のバランスを実現する最新コーデックです。

MPEG-4

比較的古いコーデックです。

しかし、多くのデバイスで再生可能という利点があります。

VP9

ロイヤリティフリーのオープンソースコーデックです。

近年注目を集めています。

AV1

ロイヤリティフリーのオープンソースコーデックです。

VP9よりもさらに高い圧縮率と画質のバランスを実現する最新コーデックです。

用途別のおすすめコーデック

用途によって、最適なビデオコーデックは異なります。

以下に、代表的な用途とそれぞれのおすすめコーデックをまとめました。

Web配信: H.264、H.265
Blu-ray/DVD: H.264
ストリーミング配信: H.264、H.265、VP9、AV1
ライブ配信: H.264、H.265
動画編集: ProRes、DNXHD

SNS媒体別おすすめコーデック一覧表

SNS媒体	推奨コーデック	推奨解像度	推奨フレームレート	推奨ビットレート	推奨動画形式	備考
YouTube	H.264, H.265	1080p (1920×1080)	30fps	10Mbps – 40Mbps	MP4, MOV	音声コーデック: AAC
Instagram	H.264	1080p (1920×1080)	30fps	10Mbps – 40Mbps	MP4, MOV	縦動画: 9:16, 横動画: 16:9
TikTok	H.264	1080p (1920×1080)	30fps	10Mbps – 40Mbps	MP4	縦動画: 9:16
Twitter	H.264	1280×720	30fps	15Mbps	MP4, MOV	動画の長さは最大140秒
Facebook	H.264	1080p (1920×1080)	30fps	20Mbps	MP4, MOV	動画の長さは最大120分