WordPress PHP8 エラー完全対策ガイド:原因特定から解決策まで

2024年7月24日更新(2024年7月24日公開)

近年、多くの企業がウェブサイト運営にWordPressを採用しています。

しかし、2021年12月にリリースされたPHP8へのバージョンアップに伴い、多くのWordPressサイトでエラーが発生しています。

今回の記事では、法人向けにWordPress PHP8 エラーの原因特定から解決策までを網羅します。

スムーズな移行をサポートします。

WordPress PHP8 エラーとは?

WordPress PHP8 エラーとは、WordPressをPHP8環境で動作させた際に発生するエラーの総称です。

PHP8は、処理速度の向上やセキュリティ強化などのメリットがあります。

一方で、従来のPHPとの互換性が失われている部分があります。

それがエラー発生の原因となります。

主なエラー例

WordPress PHP8 エラーには、以下のようなものがあります。

構文エラー

PHP8で導入された新機能や構文規則違反によるエラー

Fatal Error

致命的なエラーです。

WordPressが正常に動作しなくなります。

Warning

エラーではないものの、問題が発生していることを示す警告です。

Notice

軽微なエラーです。

正常動作には影響しないが、問題の兆候となります。

エラーの原因

WordPress PHP8 エラーの原因は主に以下の3つが考えられます。

WordPress本体のバージョン

WordPress 5.6以前のバージョンは、PHP8に対応していないため、エラーが発生する可能性があります。

プラグイン・テーマ

使用しているプラグインやテーマがPHP8に対応していない場合。

エラーが発生する可能性があります。

カスタムコード

自社で開発したカスタムコードに、PHP8で非推奨となった記述や構文が含まれている場合。

エラーが発生する可能性があります。

エラーの特定方法

WordPress PHP8 エラーが発生した場合、まずはエラーメッセージを確認することで、原因を特定することができます。

エラーメッセージの例

PHP Parse error: syntax error, unexpected '==' in /var/www/html/wp-content/plugins/plugin-name/plugin-file.php on line 42

Fatal error: Uncaught Error: Call to undefined function wp_create_user() in /var/www/html/wp-content/themes/theme-name/functions.php on line 18

エラーメッセージには、エラーが発生したファイル名と行番号などが含まれています。

その情報をもとに問題箇所を特定することができます。

エラーログの確認

エラーログを確認することで、より詳細な情報を得ることができます。

エラーログの場所

共有サーバーの場合: /var/log/apache2/error.logなど

WordPress専用サーバーの場合: /usr/local/apache2/logs/error.logなど

デバッグプラグインの利用

「WP-CLI」や「Debug Bar」などのデバッグプラグインを利用することで、エラーの詳細な情報を表示させることができます。

エラーの解決策

エラーの原因を特定したら、以下のいずれかの方法で解決することができます。

  • WordPress本体を最新バージョンにアップデート
  • プラグイン・テーマをPHP8対応のものに更新
  • カスタムコードを修正

WordPress本体のアップデート

WordPress本体を最新バージョンにアップデートすることで、PHP8に対応した修正が適用されます。

プラグイン・テーマの更新

使用しているプラグインやテーマがPHP8に対応していない場合。

最新バージョンに更新するか、PHP8対応の代替プラグイン・テーマを探します。

カスタムコードの修正

カスタムコードに問題がある場合。

問題箇所を特定し、修正を行います。

専門業者への依頼

エラーの原因特定や解決策が難しい場合は、WordPressに詳しい専門業者に依頼することを検討します。

弊社では、カスタマイズされたWordPressのオリジナルテーマの修復・復旧作業にも対応しております。

お気軽にご相談ください。

PHP8への移行前に確認しておくべきポイント

PHP8への移行前に、以下の点を確認しておくことをおすすめします。

  • WordPress本体のバージョン: WordPress 5.6以降のバージョンを使用していることを確認します。
  • プラグイン・テーマの互換性: 使用しているプラグイン・テーマがPHP8に対応していることを確認します。
  • カスタムコードの動作確認: カスタムコードがPHP8で問題なく動作することを確認します。
  • バックアップ: 移行前に必ずバックアップを取ります。

WordPress PHP8 エラーは、適切な対策を講じなければ、ウェブサイトの運営に支障をきたす可能性があります。

これらの情報を参考にしてください。

スムーズなPHP8への移行と、安全なウェブサイト運営を実現してください。

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